ピサに行った話

授業がはじまる前の休日の話ですが、日帰りでピサを観光しました。

○なぜピサか
シエナから日帰りで行けるところってどこかな?と地図を見て、ピサを発見。調べたら電車で2時間くらい。日本人学生たちと一緒に、行っちゃおうか!のノリで決定。
フィレンツェの方が断然近くて行きやすいのですが、最初のうちに、つまり疲れていないうちに、行ったことのない・少し距離のあるところへ行きたかったんですよね…。フィレンツェはバスもたくさん出てるのでいつでも行けそう。

○移動手段
シエナの駅からトレニタリア(日本でいうJR)の電車に乗りました。
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エンポリ行きに乗り、終点で降りてリヴォルノ行きに乗り換え。ほぼ下調べなしで行ったので、乗り換えにひやひやしました。
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一応最年長なのでリードしないとな~という気持ちがあり、このへんのことはがんばろうとしています
電車から見える風景は田舎のそれです。自然。牧畜をしているらしいことはわかりました。

○ピサといえば
とりあえず、目標を斜塔にしました。
ピサの駅から歩きだとちょっと遠いのでバスに乗るんですが、バス停の名前をよく調べなかったためにちがう路線に乗ってしまい、気付いたら何もない住宅地を走り続けていました…。循環バスだったので一周して駅に戻ってこられましたが、そうでなかったらどうなっていたことか、ぞっとするわ……

どうにかこうにか正しいバスに乗って目的地に到着。
大聖堂や斜塔のある一帯は奇跡の広場と呼ばれています。
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斜塔にのぼるためにチケットを購入。15時くらいに買って、16:15の案内でした。

斜塔にのぼるのはそんなに時間もかからず楽々でした。上は風が気持ちよくてちょっと長居してしまいました。
大聖堂のなかも見たかったな~
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町の空気を感じるには滞在時間が短すぎたのですが、どうやら工業がさかん?
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○斜塔と、もうひとつ
アルノ川沿いに、小さいのに目を引くかわいらしい教会がありました。(同じ川沿いだからか、なんとなくフィレンツェと似た景色?)
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地球の歩き方にも載っていて、行けたらいいなと思っていたところ。

こっちの教会にしては小さいなと感じるのですが、元々は祈祷所だったものみたいです。
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ピサに来たら立ち寄る価値はあるんじゃないでしょうか。わたしはかなり気に入りました。斜塔のあたりを見てから、駅に向かうバスを途中で降りて来るのがちょうどいいかも。


日帰り観光の限界は片道2時間前後の場所な気がします。
段取りよくすればもうちょっとじっくり観光できたな。

次はどこへ行こうかな~

衣食住のこと


8月の終わりにこちらに着きましたが、もうその頃から朝晩は涼しい、というか日に日に寒くなっています。でも昼はまだまだ夏の暑さなので、服装がむずかしい。夏服着て羽織を持つのがベストかなという感じ。
もうちょっと慣れたら洋服買ってみたいですね。日本でも苦手なのでひとりじゃ行かないんですが、せっかくなので…


夕飯はもっぱら自炊してます!!料理初心者にもやさしいパスタ。安くておいしくできる。ありがとうパスタ、ありがとう出来合いのソース。
今日、日本人の方が経営する日本食材のお店を教えてもらったので、日本食が恋しくなったらそこで買いそろえてつくろうと思います。そのお店で出会った日本語を勉強しているイタリア人が言うには、シエナにも日本人シェフがやっている日本料理屋があるとのことで、いつか行ってみたいですね。
あとはけっこう本気で、おいしいな~~って思えるイタリア料理が食べられるお店に出会いたいです。行って食べてを繰り返すしかないのですが。今のところ、おいしいパニーノ屋さんを一軒みつけたくらいです。あと、1人でもお店に入れてもらえるものなのか、そのへんの感覚がまだわからずこの前困りました。ちょっとしたレストラン形式のところだと1人客はまったく見ないので、やっぱ食事はひとと共にするものという意識なのかな…と。バールみたいなお店しかまだ1人では入れず…。


現在2人部屋です。同室の子とはうまくやっています。あと1週間で寮の場所が変わります、引っ越しです。引っ越したら、大学からは少し遠ざかりますが、念願の1人部屋を手にします…!!
今の寮はWi-Fiが非常に不安定なので、それよりは良い環境だといいな。いちいち朝静かにしろって言いにくる口うるさい利用客いないといいな。洗濯機もう少し大きいといいな。

お祭りのこと

パリオコントラーダに関するあれこれを少し学びました。

コントラーダとは…
シエナの旧市街は17個の地区にわかれており、その地区をコントラーダと言う。早い話が町内会みたいなもの。自分のうまれたコントラーダに一生属していくもので、その儀式としての洗礼もあるそう。コントラーダはそれぞれ動物などのモチーフを持っている(ワシとかいもむしとか、森とか)。

パリオとは…
シエナで年2回行われる、17世紀くらいから続くお祭り。コントラーダ対抗の馬のレースという感じ。カンポ広場に土をひいて競馬場のようにして、そこをいちばん最初に3周した馬のコントラーダが勝ち。1回のレースで17のうち10のコントラーダが出場する。勝ったコントラーダにはパリオという優勝旗が贈られる。シエナの人々は(特に男性?)、多くのイタリア人がサッカーに熱狂するのと同じような熱量で毎年パリオにのぞむ。

これでどこまで伝わるかわかりませんが、このへんの文化、知れば知るほど興味深いんですよ…!!

このパリオというお祭り、世界中から観光客が見に来るような盛大なもので、何ならシエナの人々は1年中パリオのこと考えてて、今9月ですが、8/16のパリオで優勝したコントラーダが土日にまだ優勝パレードとして街を練り歩いてるんですよ!すごくないですかこの熱量!?

あとは、隣り合うコントラーダは敵対関係にあって、レースのときに邪魔しあったり他のコントラーダと協定結んだり、とか!
今年2回のレースどちらも勝ったコントラーダ(雌狼のコントラーダ)は、優勝したのがだいぶ久々で、長く優勝できないと老けていくみたいに言われて、それで優勝できると生まれ変わったということになるらしく、雌狼のコントラーダの人々は今パレードのときにおしゃぶりを身につけて街を歩いている、とか!

この設定(と言ったら怒られそうだけど)の細かさ、燃える………

今日は普段公開されない、コントラーダが各々持っているという礼拝堂と博物館を見せてもらう機会があり、非常に面白かったです。羊のコントラーダにお世話になりました。コントラーダが持つ博物館は、歴代の優勝旗(著名な画家に依頼して描いてもらう立派な作品)や騎手の衣装などなどを保管しており、パリオに優勝したコントラーダが優勝したその日だけ公開してくれる、つまりその日以外は一般公開されないものらしいです。きっと羊のコントラーダの博物館を見られるのも、一生に一度だったんだろうな…としみじみ。来年の7/2のパリオは絶対見に行くので、そのときどこが優勝するか、今から楽しみ…!

町の守護聖人に捧げる宗教的なお祭りであり、世俗的なお祭りでもある、というのが、シエナパリオです。
こういう土着的な文化を、子どもから大人までみんなが大事にしているのは素敵だな~~

日常のこと

あまりいいことではないけれど、考え事しながら下向いてぼーっと歩いてても、学校と寮の間くらいはするっとたどりつくことができるようにはなった。

治安がいいって、精神衛生上よいことですね。
それでもずっとうっすら警戒してるので疲れるけどね。

町を歩いていて気付くのは、犬を連れているひとが多いこと、歩きタバコがふつうであること。

犬を飼ってる人口、日本と比べたらどうなんだろう?ほんとに多いのか、目につくことが多いだけなのか…。犬に対して寛容なのか、どこでも連れて歩いてる感じがする。お店のなかにも入れてたり、今日はエスカレーターのぼってるところを見かけたり。

喫煙者も日本より多いような…おばちゃんやお姉さんもスパスパ吸ってる印象。室内で吸えない分、みんな外で歩きタバコしてるので、多く見えるだけかな。

日本とは、うち/そとの意識が全然ちがうんだろうな~と思って今はなんとなく見ています。(そのうちもうちょっとわかってくるかな)

こういう日本とのちがい、気付いたらそのたびに心にとめて考えておくことが大事だと、日本人の先生から教わった。

授業を受けていて、ヨーロッパから来ている留学生は、そんなにたくさん勉強してきたわけでなくとも、イタリア語でそれなりに話せているように感じていた。
わたしはそれが、結局イタリア語と似た言語、アルファベットを使って表記する言語が母国語であるからだろうと思っていた。
そんなことを先生に話してみたら、どうやら
・自分の考えを口頭で述べる訓練というものを、日本ではあまりしない一方で、ヨーロッパでは当たり前になされている。たとえば学校の試験は口頭試験がふつうであったり。
・そのため日本人はイタリア語の出来云々という以前に、話をすることへの慣れみたいなものが足りていない。ヨーロッパ人はそれに慣れているので、言語がかわっても話すことはある程度できてしまう。
という部分があるらしい。

結構これに納得した、というかわたしが留学する前に自分に足りないと思っていた部分はまさにこれだった。(留学、今してみてほんとにつらいけど、選択は間違っていなかったなと少し救われたような)
だから、普段から自分のなかで色んなトピックについて考えておけば、話すことも容易になる、と。
ごく当たり前のことなんだけど、もっと自覚的にやっていかないとな~と思いました。

ということで、とりあえず考えたことを書いてまとめてみた。

クラス分けのこと

授業を2日間受けました。

レベル別のクラスでイタリア語の授業を受けるわけですが、微妙に自分の実力と合うクラスがなく、少し困ってました。
自分よりやや下のクラス、自分の実力相応(だと思っていた)のクラスを1日ずつ受けて、お世話をしてくれている日本人の先生と相談して、やっとクラスの仕組みや自分の現状がわかったところです。

(B1なのに、ふつうに接続法やってる!?何もわからないけど!?という絶望から数時間、立ち直りました)

イタリア語をきくこと・話すことに慣れるため、A2(下のクラス)で1ヶ月がんばることにしました。
変に焦っていたので、それがよくなかったですね。
語学は忍耐が必要よ、と言われて、はっとしました。
全然できない自分と、それでも前よりできるようになっている自分、どちらも受け止めて、できることを日々やっていく、と!

今、思ったことをうまく書けないけど、わりとすっきりした気持ちです。

来月からB1でしっかりやっていけるように、ちゃんと勉強しよ~~

走り書き2本立て

・9/3
第1回ひとり晩飯した

みそ汁がしみる~~うめぼしうま~~

貧乏学生である今、やせるしかないはずなんだ
たった2、3日でおいしくない分厚いピザには懲りたし、なるべく野菜を選んでいる
(ピザがおいしいのはイタリアでもナポリやその周辺だけなんだろうなと悟った。ナポリ以外のイタリア人にとってのピザは、アメリカ人が思うピザと遠くないのかもしれない…)

規則正しい生活をしているので朝食もちゃんととっているし、これはさすがに痩せるでしょ???

・9/6
最低の誕生日じゃ~~

ナポリのときから何も成長してないのか、1週間が何かの限界点なのか…
共同生活への疲れと授業に対する緊張や恐れが一挙にやってきた
大学入ったばかりの頃と同じような、どこでなにを食べるか決めるのが億劫になって食欲が失せていく感じも同時にきています

大人の言うことをよくきいてやってきた人間なのに、大人に頼る術はあまり知らないことに気付く

自分のかなしみ・つらさは!自分で理解して!自分でなぐさめるしかないって!わかってるんだけど!我慢ができなくなるラインがあるよね。ひとりでは抱えきれないってこういうことか~~

いやんなった

接客業についているイタリア人態度悪すぎ~~!!!

って思ってたんですけど、ちょっとちがいました。
イタリア語を満足に話せないわたしに対して、態度がめちゃくちゃ悪いのですね。
だんだんと拒絶されたときのいやーな気持ちが蓄積されて、ついにかなしくなってしまった。
日本って優れてるな、最高だな、なんて言うつもりはないのですが、イタリアのこういうところは嫌だなと感じます。単純に、日本に慣れているので。

あと、イタリア人のモノの扱い方、雑!!あれも見ててすごく不愉快!嫌い!!なぜモノを放るの!

あ~~腹立つわ~~~~

でもあんまり気にしちゃだめなんだろうな、ストレスをためない!