復調

今日はなんとなくうまくいった日だったな。
授業中も満足いく発言ができたし、ひさしぶりに日本人学生ともたくさん話して少し社会性を取り戻せた気がする………(ここ数日ひきこもりがちだった)

さてさて最近の悩みの種であった家のことですが、引っ越しすることがほぼ確定しました。まさかこっちで2回も引っ越しすることになるなんてね!
しかも今度は自力で物件探しせねばならないから大変ですよ~~はたしてみつかるのか!?東京でもやったことないのに!?

そしてワインの勉強を少しずつやることにしました。独学で。
とりあえずDOCGワインぜんぶ覚えてみようと思ってます。(単純な暗記モノは自分でやっておくといいよというアドバイスをプロからいただいたので、まずはここから)
プレゼンの準備にもなるので(なるかな!?)、トスカーナからいくぞ~~

ほろ酔いでおいしい話

お酒を飲んで気分がいいのでおいしいものの話をするね!!
(ちなみにひとりで部屋飲みです)
(日本酒飲みきったので明日は赤ワインあけます)

シエナでいちばんわたしを幸せにしてくれるのはまちがいなく、BUTIのcaramellatiniです!!
このcaramellatiniというのはカスタードクリームをパイ生地ではさんだだけのお菓子なんですが、なんだか安心する美味しさなんですよね~~
わたしたち日本人にとって外国で食べる洋菓子って甘すぎると感じることが多々あると思うんですが、ここのはそんなことがなくて、決して派手なお菓子ではないけどとてもおいしいんですよ~日本人が好きな味だと思います。シンプルだけど意外と日本じゃ食べられなさそうなお菓子でもある。
何故ここのお店のこのお菓子を知ったかというと、シエナ出身の大学の先生が授業中に美味しいよという話をしていたからなんですねえ。やっぱり大事なのは地元民の声!!あの先生にまた習いたいなあ。
ここのお店の問題は、大学近くにあるんですが、わたしの授業が終わった頃には昼休みに入っていて閉まっているということですね。つまりここのお店で買い物をするには、大学まで家から行くには片道30分近くかかるので、その距離を1日2往復することになるんですねえ~~。なかなかこれはめんどうで、だからわたしにとっては希少なおやつとなっています。たまによし行くぞ!と思って気合い入れて買いに行くようなものです。わたしにとってはそれに値するのです!
クリスマスの頃になったらパネットーネとかつくって売るのかな。パンフォルテはいつもあるみたいだけど、今度買ってみようかな。

お気に入りのバールは家の近くにある"ナポリ風"バールです。頼んだカフェと共にお水を出す、というのはナポリ流だそうで、なんとなく親近感を覚えてたまに行きます。(お水はカフェ飲む前に、味がよく分かるようにという意味でいただくんですって)
そんなに元々コーヒーの類いが好きな方でもないんですが、さすがにこっちにいると、友達ととりあえずバール入ってカフェ飲むか、ということになるので、そこそこの頻度では飲んでいます。安いしね。
わたしがよく頼むのはラテ・マッキアートです。泡状にした牛乳(で合ってるかな)とエスプレッソが9:1くらいのものです。これくらいがわたしにはちょうどよくて、気に入ってよく飲んでます。

そしてそして、前にここで書きましたデザートワイン、ヴィンサントですが、ちょこちょこ飲んでたらあっという間に1本消費してしまいました。もう食後にこれがないと物足りなくて。明日新しいの買おうと思ってます。
識者にきいたところ、さほど今のひとたちにとっては生活に根付いたものというわけでもないらしい。もったいない。自分の家でつくって常備しているというような家はもはや多くはないようです。
ふつうの食事中に飲むワインと、リモンチェッロとかアマレットみたいな食後酒の間に位置するものかと思っていて、なんかその微妙な立ち位置、日本人にはあまりぴんとくるものではないんだけど、わたしは気になっていて、もうちょっとよく知りたい感じです。
ビスケットを浸して食べながら飲む…みたいなのはマーケット戦略みたいなとこあるらしくて、わたしはそれも気に入っていたのでちょっとがっかりしましたが。でも実際いいよね?ごはんのあとにちょっと甘いお酒と軽いおやつ食べるのって?

以上シエナのおいしいもの情報でした。
おいしいレストランはなんだかみつけるのがむずかしいようです、が、隙をみて開拓していきます。

なんでイタリア語やってるの?

最近授業中なるべく発言しようと、がんばろうとしています。
誰に問うているわけでもない先生の質問に対しても、なるべく答えようと。

これがなかなかむずかしいんですけどね~授業中にがんがん発言する文化ってあまりないですよねえ日本だと。とにかく、今は間違い覚悟で話そうという気持ちだけ持ってがんばっています。

そこで気付くんですが、やっぱり話すときってコンテンツありきなんですよね。前もたぶん書いたけど。
本来、言いたいことがあるから外国語を勉強するわけで。
何かはっきりした目的があって勉強しているひとは強いんだと思う。料理人とか芸術家とか志して留学するひとは上達はやいだろうな。
わたしの場合はイタリア語を勉強すること自体が目的になってしまっているので、そうするとモチベーション維持がむずかしいのも自然なこと。勉強に疲れたな~と思ったとき、そこからでもやる気が出るような何かって持ってない。
言いたいことがなきゃ話なんかする必要ないもんな。だからそういう意味で、おしゃべりのひとは外国語勉強するの向いてます。

で、わたしが今すすんで話せることって、飲食に関することと、学部で少しでも勉強してきたようなことくらいなんですよ。
一見すると学部での勉強は留学にあたって何の意味もないように思えるのですが、実は大事だったんですね。(だから盛んに留学するような学部がリベラレアーツみたいなことをやっているのってはたしてどうなんだろう、とふと…。広く色んなこと勉強しようといったって実際中途半端にしかならないんじゃないのかなあ)
興味や関心のあることに関しては語りたくなるし、そういうものを持ってる人間は強い。
そして自分が学部で3年ちょっと勉強してからこっちに来たのは選択として間違いではなかったと今は思える。誇れるほどの専門知識はないけど、少しずつ自分の考えを形成する要素になってくれているし、こちらでアウトプットを繰り返していると帰ってもっと勉強したいなと思える。何かを継続して勉強すると、その領域外でも、知識だったり考え方だったりはある程度機能してくれるものだよね。
ま、留学するとかしないとか関係なく、大学では自分が学びたいことをやるのがいいんだと思いますよ。就職がどうこうとか考えてやりたくもないことやるのは意味がないよね。興味のないことをむりにやったってそれは決して自分を助けないぞと。その場所にいればなんとかなるみたいなぼんやりした考えで何かやるくらいなら、ちゃんとやりたいことやろうな、と思いました。

命を削る

すっかり冬に突入した感じがしますね。
11月のはじめの週あたりは10月ほど寒くないな~なんて日が続いたんですが、もうそれもおわりました。
夕方暗くなってから出掛けたら、冬の寒さを感じて一瞬ふわっとしたのでこのまま死んでしまうのかと思いました、先日。

さてさて。
イタリア人同士の会話を聞いていて知ったのですが、どうやらイタリアではパーム油が身体によくないものとして捉えられているようです。
残念ながら日本でどうなのかは知らないんですが、こちらではパーム油が入っていない旨が宣伝文句となっていて、食品のパッケージにそう書かれていたりCMでも言われていたりしています。
それを知って以来、なんとなく気にしてみてます。
成分みて買うって、主婦になったような感じがしてちょっとたのしい。
実際、イタリア人主婦が買っていたビスケットを真似して買ってみようと思ったことがあって、たまたまですがそれはちゃんとパーム油なしと書いてありました。そして美味しかった。さすが主婦。主婦の真似して買い物するのは大事かもしれない。

あ、この間ついに、美容院へ行ってきましたよ。
あんまり日本とちがいはない気がしましたが、洗髪台がちゃちくて首痛めそうでした。陶器に直、首!という感じ(伝わるのか)。
お湯加減は、とか、流し足りないところは、みたいな会話がないのはわたしが外国人だからか、あるいはイタリアではふつうなのか。
このへんも気になるところなので、今後他のところも試してリサーチしてみたいですね。

そんなこんなでなんてことない生活に馴染んできています。
だからこそ、だと思うんですが最近気分がどんぞこまで沈みました。今まででいちばんきつかった。本当に日本へ帰りたいとはじめて思った。
いまも元気とかポジティブとかそういうところからははるか遠くにいますが。

3ヶ月目、ここが鬼門か~

街と暮らしと考えと

イタリアには大都市がほとんどなくて(せいぜいローマ、ミラノ、ナポリくらいなもんで)、小さな街ばかりだ………とイタリア人の先生が言うのをきいて、ああだからある面で保守的であり続けるのかなと。
日本は小さな国だけど(だから、か)、大都市にすべてが集中してるからつねに流行というものがあって(それで田舎とは隔たりが存在してしまうわけで)、めまぐるしく変化し続けていて…というのをなんとなく感じた。大した発見でも何でもないんだけど、はっと、一瞬くっきりと浮かび上がったような気がしたんだよね、イタリアと日本のちがいが。
電車の遅延を責めることもスーパーの店員の怠惰にいらつくことも大してなく、つまり急ぎすぎる必要がない、日本と比べれば圧倒的にのんびりした暮らしが可能なのは、それぞれの街が小さくてそのなかでの生活がすべてで、それ以上の流行とか過剰な情報・利便性を必要としないからなのかな~と。
国民性はそういう街の規模、生活基盤から特徴付けられていくのかな。スローフードとかあえて言わなくともそれがふつうだというのは、この街にいればわかる。(残念ながら、今やイタリアもそういういいところが変わってきてしまっているのだと思いますが)

うまく書けないけど(お酒飲んだあとなので)。この件については少し意見を持てたような気がするな。もう少し考えを深めたい。
とにかくわたしは、おしゃべりが苦手なので、ひっかかったことは書き留めて自分の糧にしていかねば。はあ~~

食事のことばっかり

食べること・飲むことばっかり考えてます。

明日は何つくろうかな~って、休日は特に。
何食べよう?が何つくろう?になったのはイタリアへ来てからですが。何食べよう?も日本にいるときは必ずしも毎度考えていたわけではないな(実家暮らしなので)

今日はたまたまスーパーで友達に会って、その子の家でお茶してお菓子までつくってごちそうになってきた。雨で外出るのめんどくさかったけど、やっぱ出掛けてみるもんですね。
その子の地元のお菓子(strudel)をつくったんだけど、パイ生地でりんごとかのフルーツを包んで焼いたものでおいしかった~。生地さえ用意してしまえば簡単につくれそう。
それを食べてて、パイ生地の部分が好きだからはじっこがいい~って言ったら、そこはおしりみたいな言葉で表すんだと教えてもらった(けど辞書に載ってないみたいで正確になんだったかわからない…)。

こうしてはからずも2日連続でタンデムできたことに。実は昨日もその子とお茶してたのでした。tea roomという紅茶専門の喫茶店で。イタリア人にもお茶好きなひとは意外といるものです。まあそりゃ当たり前なんだけど、ステレオタイプのイメージみたいなものって強いからね。エスプレッソしか飲まないわけじゃない。

そしてそして、そもそも何を買いに雨のなか出掛けたのかというと、できたばかりの今年のオリーブオイルと、ヴィンサントというトスカーナの食後酒、あ、例のデザートワインです。
スーパーで買うものよりは多少高かったけど、これくらいの贅沢はさせてもらおう。
オリーブオイルは早速試しましたが、やっぱり苦味と辛味が特徴的ですね。ほんとにぴりっとくる。きれいな緑色で、見学させてもらったところのものと似たタイプ(?)なんだと思うけど、キャンティ・クラシコのワイナリーで試させてもらったみたいな黄色くてもうちょっと芳醇なタイプも買って比べてみたい。あれはつかってる品種の差なのか、新しさの問題なのか…。オリーブオイルの世界も深くておもしろそうだ。
ヴィンサントのほうはと言うと、さあ飲むぞとウキウキしてたのに、オープナー持ってないのを忘れていたためお預けです。栓もないのでまとめて明日買いにいかなきゃ。こういうとこ直んないんだよねえ~

感性ねえ

3か月めがはじまりました。

 

パリたのしかったです、無事行って帰ってこられました。

トラブルといえば、こっちに戻ってきた日にフィレンツェのバス停が閉鎖されていてバスで帰れず電車で2時間近くかけてシエナまで帰ったことくらいですね。一気にイタリア帰ってきたなという心地がしました。おそろしいことにこれくらいのことではもうあんまり動揺しなくなってきた

 

パリのこともちゃちゃっと書きたいんですが、そのあと行ったモンタルチーノのことを先に(こうやって長い旅行のこと後回しにして結局書かないんだよねえ)。

 

ブルネッロというワインがありまして、その生産地として知られるのがモンタルチーノです。

そのブルネッロを醸す醸造所を見せてもらうべく、今回は行ってきました。シエナ近郊の小さな町へ行くシリーズ、ピエンツァに続き第二弾。

見せていただいたところは特徴的なつくりをしている生産者さんで、なかなか興味深かったです(bonsaiという名の生産方法でつくったものがある。実際それよりもビオディナミを取り入れてることのほうが気になってしまったけどね)。

試飲もさせてもらいました。いくつか飲み比べながらあーだこーだ考えたんですが、匂って味わって、解釈してそれを表現して、っていうのが本当に苦手。下手。経験がないからというのもあるんでしょうけど、それにしても頭に浮かんでくる情報が乏しい。ちゃんと勉強したいなとずっと思ってはいるんですが、どうでしょうね。働き始めてお金に余裕ができたらスクール通うくらいはしたいな~。でもその前に自分で基礎を勉強しておくことが大事よ、と教わったので、まあ少しずつ…。ともあれ今はせっかくトスカーナにいるんだし、積極的に味わって勉強しなきゃもったいない。

まず美味しいデザートワインをみつけようと目論んでいます、甘いもの狂いなので(試飲したデザートワインも美味しかった)。デザートワインが家にあったら最高ですよね?