2018/10 ハンガリー

2019年、半分終わりましたね。

そんなタイミングで、去年の旅行記の下書きを掘り起こして記事にしておきます。

えらい前に書いたもので

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旅のきっかけ:諸般の事情により4日しかないけど、やっぱり今ヨーロッパ行っとくしかないんじゃない…??と思い立ったので。卒業旅行みたいな気持ち(あ、大学卒業しました)

 

旅の目的:多くの日本人にとって未知の国であるハンガリーを知る。世界三大貴腐ワインの一つ、トカイのワインを味わう。温泉に入る。

 

今回のテーマは『2泊4日あればヨーロッパに行ける!弾丸ハンガリー旅行!』でした。

出発の1か月前くらいに航空券とホテルおさえて行ってきました。

往復カタール航空でドーハ経由。総移動時間は30時間超えかな…大丈夫、ハンガリーにいた時間のほうが(ぎりぎり)長い……

ちなみに往復航空券+ホテル2泊で約12万円。こんなもんでヨーロッパ行けちゃうんだなと感動しました。

 

羽田を深夜に出発、早朝のドーハに到着。約12時間のフライト。

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ドーハのハマド国際空港といえば(?)この巨大クマ

 

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アラビア文字初めて~~

 

文字もですが、水を買おうとしたら値札に「9QAR」と書いてあって、未知のゾーンに入った実感が。カタールの通貨はカタールリヤルというもので、レートを調べたら水500mlとしてはめちゃくちゃ高いということが分かりました…

世界一つまらない都市みたいに言われているらしいですが、それはそれで気になる。今回は時間がなかったけど、トランジットの合間が5時間くらい空くような旅程であればふらっと数時間街に出て観光できるツアーもあるみたいなので、そういうのを利用して雰囲気だけでも感じられたらおもしろそう。

 

合間は2時間くらいだったのでなんだかんだですぐに搭乗。ここからまた6時間。とはいえ座席もエコノミーのわりに悪くなかったのでそこまできつくは感じず。CAさんたちも愛想がよくて、欧米の航空会社も少し見習ってくれないかな…

 

ついにブダペスト到着。

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パスポートを出したら何もきかれずぬるっと入国。

 

ホテルにチェックインしてまずは温泉へ。ハンガリーも実は温泉文化の国です。

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水着で入るスタイル。屋外は温水プールに近い。

ハンガリーの10月は昼夜の気温差が大きいので、日が落ちたら屋外は厳しかったです。

イタリアでは温泉に入る機会がついになかったので、日本国外では初めての温泉体験でした。

ハンガリーに来て温泉へ行くなら、旅行の初日をおすすめします。長旅の疲れが癒されるので!

 

温泉を楽しんだあとは夕食。

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ハンガリー料理としておそらく一番有名なグヤーシュ。牛肉とパプリカを煮込んだスープです。

 

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こちらはフォアグラ。ハンガリーはフォアグラの生産地でもありふつうのレストランで気軽に食べられました。

 

物価ですが、ヨーロッパのなかではかなり安いほうだと思います。ユーロではなく、独自通貨のフォリントが使われてます。大人2人で飲み食いして8000~9000Ft、1Ft=0.4円くらいだったので、3000円ちょっと。夕食2人分で!やす!

ごはんはどこで食べてもおいしくて、今回の旅行中に外したことはなかったです。日本人に合う食文化だと思います。

 

昼よりも暖かい恰好をして夜の散歩。

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鎖橋。ペスト側からブダ側へドナウ川を渡る。

 

ブダペストの街は、首都にしてはこじんまりしていて人も少なく、都市的なせかせかした感じがしないのであまり緊張感もなく過ごしました。プラハもそうだったけど、西欧よりもなんとなーく穏やかな感じ…

 

2日目は早起き。

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早朝のケレティ駅。トカイへ向かうために早朝の列車に乗りました。片道3時間程。チケットの文字も読めない、システムも分からない、で自分の席を見つけるにも一苦労。しっかり異国体験するの久々だった。

 

トカイの駅に着く間際、車内放送が流れて周りがざわざわっとする。ハンガリー語なのでまったく分からずなんだろうなあと思っていると、近くにいた子連れのお母さんが英語しゃべれる?と尋ねてきて、車両の不具合で次の駅で全員降りなくちゃいけないんだけど、と事情を教えてくれました。見知らぬアジア人のことを気にかけてくれて、感激。この旅行中、ハンガリーのひとたちには親切にしてもらった場面ばかりでいい印象しかないです。というか、海外旅行で一度や二度はするような嫌な思いを一度もしなかったんじゃないかな。親切にされることはあれどそれ以上に嫌な思いをすることが多いんですが、それがなかったってすごいと思うんですよ…いやあだっていろいろ思い出されるよねフランスとかスペインとかイタリアとかイタリアとか………

 

無事トカイに到着。f:id:feneko:20181231000743j:plain

小さなかわいらしい駅舎。

 

駅から街の中心部まではそこそこ歩く。街といっても静かな田舎町という感じ。

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ワイナリーで試飲させてもらい、おみやげ用のワインも買い、無事今回の旅の目的は果たせました。美味しかったなあ一瞬で飲み切っちゃったなあ…また飲みに行かなきゃ…

 

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最後写真もなくめちゃくちゃ尻切れとんぼですがとりあえずここまでで…

写真のデータ見つけたら追記します

 

次回予告:社会人になっても行くぜヨーロッパ!フィンランドポルトガル編(今夏予定)

思い出し旅行記目次

ヨーロッパ旅行記をまとめていきます。随時更新。

 

2016年

10月ドイツ・ミュンヘン

feneko.hatenablog.com

11月フランス・パリ

feneko.hatenablog.com

(留学中に書いていたものに写真を足した)

 

12月イタリア・ジェノバ、フランス・リヨン、スペイン・バルセロナ

 

2017年

1月イタリア・タオルミーナ

feneko.hatenablog.com

(留学中に書いたもの)

 

2月イタリア・ヴェネツィア

4月フィンランドヘルシンキエストニア・タリン

feneko.hatenablog.com

feneko.hatenablog.com

(留学中に書いたもの、前編後編)

 

スイス・ローザンヌ

feneko.hatenablog.com

 

6月チェコプラハオーストリア・ウィーン

7月デンマークコペンハーゲン、イギリス・ロンドン、マルタ、イタリア・カプリ島

 

2017/4 スイス・ローザンヌ

旅のきっかけ:イタリアから列車で行ける他の国へ行ってみたかった

旅の目的:スイスワインを堪能、世界遺産に登録されているレマン湖のラヴォー地区をみる

 

というわけで今回はシエナからずっと電車移動でした。フィレンツェSMN~ミラノチェントラーレはfrecciarossaで、ミラノ~ローザンヌはeurocityで。

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謎のトラブルで遅れたものの、無事ローザンヌ到着!

 

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掲示板がパタパタかわるタイプだった。ホームがA~Dで分けられていて、停車位置がわかるようになっていた(んだと思う)。イタリアでは見ない光景。

 

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車窓から早速見えた、レマン湖沿いのぶどう畑。秋はすごくきれいだろうな~

 

ローザンヌはスイス第5の都市で、フランス語圏。スイスはフランス語・ドイツ語・イタリア語・ロマンシュ語圏の4つに分かれている(そしてこの4つが公用語)。国内で使われる言語がバラバラって、国民としてはどう感じているんだろうか。国に対する意識、きっと日本人とは全然違うんだろうなと想像することしかできない。そういえば語学のクラスでは一度もスイス人に会わなかった。

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通貨はスイスフラン。物価はたしかに高かったんだけど、ユーロ以外になると途端に日本円換算が適当になって物価感覚が鈍ってしまい、どれくらい高いのか実際あんまりわかっていない気がする…(デンマークでもそうだった)

 

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レマン湖すぐのホテルに泊まったので、ふらふら散歩でいい景色。

 

旧市街は丘の上に位置し(ローザンヌ駅もこっち)、湖畔から旧市街まではメトロで結ばれている。それほど大きい街ではないので移動はメトロを使えば事足りる感じ。 とりあえず旧市街のほうへ行ってみる。

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大聖堂。花がきれいに咲いて、いい季節だった。

 

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夕飯。スイスといえばチーズフォンデュ。ひとり用ポーションで出してくれるところがあってよかった。白ワインが結構きいていた覚えが。

 

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スイス名物とされていたメレンゲメレンゲにそれほど魅力を感じたことはなかったけど、これはおいしくて感動した。クリームがまたおいしい。

 

翌日は電車に乗ってシヨン城へ。ローザンヌ~ヴェトー・シヨンで1時間くらい?

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ヨーロッパのお城、宮殿にはあまりときめかないタイプだけど、ここは古城という感じでおもしろかった。

 

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湖畔にあってロケーションが最高。

 

 ローザンヌ方面に戻る電車で、リヴァーズという駅で途中下車。このあたりはずっとぶどう畑が広がる。

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線路ぎりぎりまで。

 

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こんなところでよくつくってるなあ…という

 

この地区でつくられているワインが試飲できるワイナリーがあるということで向かう。

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お目当てのワイナリー

 

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いくつかの銘柄から選んでサーブしてもらう。フランス語無理、英語も片言のアジア人が1人で行くと心が折れる接客ではあった(こっちも悪いんだけど)。

ワインはおいしかったので2本ほど買って帰りました。

 

ローザンヌに戻って再び旧市街地を散策。

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街並みはこんな感じ。

 

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大聖堂のなかも見学。

 

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ホテルはこんなところだった。

 

 

というところで、スイス編でした。

2016/10 ドイツ・ミュンヘン

思い出し旅行記はじめます。基本は時系列に沿って書いていきます。

まずは2016年10月の頭に行った、ドイツ・ミュンヘンから。もう2年近く前の話なのでいろいろと今は事情が違うかもしれません、そのへんはお許しを~

 

この旅の目的はただ一つ、本場のオクトーバーフェストを楽しむこと。留学してから約1か月での弾丸旅行でした(下調べもほぼなしに行ったので、正直街のことは何がなんだかまったくわかっていないです)。往復夜行列車だったため、3泊4日の旅程も体感としては1泊2日でした。まだイタリア語も全然できず、駅の窓口で夜行列車のチケットを買うのも一苦労だったのを思い出しました。

 

行きはバスでシエナからフィレンツェに出て、フィレンツェSMNからヴェネツィアMestreまで普通の列車で行ったのかな。そこからEuroNightという夜行列車でミュンヘンHbfまで、だった気がします。帰りはミュンヘンフィレンツェ直行の夜行列車だったんですが、行きは半端な乗り換えがあった記憶…(こうやって忘れるから旅行後すぐにブログを書くべきなんですよね!)。

 

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夜行列車のなか(通路)はこんな感じでした。行きはベッドつきがとれず、6人掛けのボックス席で夜を明かしました。このときは友人3人と行ったのですが、私たちの他にドイツ国境付近から乗ってきた老夫婦も同室でした。スペースの余裕はないのであまりおすすめしません…

 

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ミュンヘンの駅に着くと、早速のオクトーバーフェスト感。ワゴンで伝統衣装が観光客向けに売られていました。衣装を着て参加していた人たちは会場内でそこそこ見かけました。

 

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早朝のミュンヘン。会場に向かいがてら、ミュンヘンの街を散歩しました。

 

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ミュンヘン新市庁舎のからくり時計。

 

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バルコニー部分(?)に花を飾っている建物が多かったのが印象的でした。イタリアではあまり見ない光景だったような。

 

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それほどしっかり散策もできなかったのですが、この写真にうつっているあたりはヨーロッパでみた他の都市より建物の1階部分が低かった気がしました。こじんまりしているけど街全体としてきれい。

 

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この日はいいお天気でした。いよいよオクトーバーフェスト会場へ。

 

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街中がこのお祭り仕様でした。

 

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かなり広い敷地のなかで、いくつもの大型テント(飲み食いの場)や遊園地のアトラクションが並んでいました。

 

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そういえば我々も小さなジェットコースター(↑これ)に乗ったのでした。小さいからこそガタガタでこわかった。

 

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一杯目、乾杯~。ジョッキ大きい。

 

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おつまみに。ごはんメニューはそれほど多くなかった気がします。だいたい肉。

 

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テント内はこんな様子でした。前にバンドがいて生演奏が流れている。乾杯の歌がはじまると周囲の人たちと乾杯します。わいわいたのしい雰囲気。ちなみにテントはビール会社ごとに設置されているので、お目当ての銘柄がある場合はその会社のテントに行く必要がある、という感じ。

 

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1日目を引き上げ、泊まったのはミュンヘンの街から少しはずれたフライジングという街。今考えるとなぜこんな遠いところに泊まったのか…という話なんですが、旅行の計画を立てたのがあまりに直前で、立地のいいホテルはどこも高かったんだと思います。まだ旅慣れてないですね。でも写真のように、かわいらしい街でしたよ。時間がなかったので行けずじまいでしたが、現存する世界最古のビール醸造所なんかもあったみたいです。

 

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2日目も飲みます。

 

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これは地元の銘柄かな。

 

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ドイツといえば!のこれも食べました。ザワークラウトおいしかったな~

 

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ケースでまとめて頼めるのね…

 

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夜もいい雰囲気でした。

最後はほろよいで駅までダッシュして電車に乗り込む。帰りはベッドに寝られたので助かりました。爆睡して起きたらフィレンツェについてました。

 

 

以上が留学して初めての旅行でした。またいつか行きたいな。あ、そういえばオクトーバーフェストって会期はほぼ9月なんですよ、オクトーバーなのに。未来のわたしも忘れていそうなので最後にそれだけ書いておきます。

 

時は金なり

久しぶりの更新です。

 

イタリアサバイバル編から東京死闘編に移行してから1年が経ちました。就職活動と卒論提出という大学生活で残されていた大きな山ふたつもなんとか乗り越え、現在は新たなフェーズに移行していくまでの狭間にいます。

 

そんなわけでこれから半年ほど自由な時間を持て余すので、やっぱりヨーロッパにでも旅行したいな~とは思っているのですが、なかなか腰が重く…。周りが皆社会人なので、長期間の旅行には誘いづらく、じゃあひとりで行くかと考えると急に億劫になるんですよね。イタリアにいる間はあれほどひとりで旅行したのに、と思うものの、帰国後に人と旅するとやっぱりひとりより楽しいことが実感されてしまい、どうにも計画を立てる気にならず(あと国内旅行も楽しくて、関心が分散中)。でも今行かなければ絶対に後悔するというのはわかってる。それなら留学中の旅行でも振り返ったら行きたくなるかな~と思い、このブログを開きました。今更ですが、今振り返らねば本当に忘れてしまうようなこともあるだろうということで、写真をメインに、書き残してみようと思います。

finalmente

6月30日をもって10か月の留学プログラムが終了しました。

 

やった~~~~~

 

それなりに楽しいこともあったけど、この日を待ちわびるくらいにはつらかったよ…

 

今月は資格試験と学部の授業の期末試験があったり、月末のテストが今までとは一味ちがってえぐかったり、そんなこともあってかつい先日はイタリア語で悪夢にうなされて、さすがに多少は身体に染みついたんだなと思った。イタリア人にだいぶ意地悪言われてたけどね。”イタリア人にわけのわからん外国人と思われている自分”という意識がめちゃめちゃ強いんでしょうね。たとえば、たまたまその場に居合わせたイタリア人としゃべって、イタリア語上手に話すねって言われたことは何度もあるし、そういうときは少しはこの土地に馴染んできたのかなと思うんだけど、その一方で店員とイタリア語でやりとりをしていても一度こちらがききとれなくて訊き返しただけでめんどくさそうに英語で返されたりすると、お前のイタリア語なんて通用しないんだと奈落の底に突き落とされたように感じる。わたしはその間をずっといったりきたりしていた。とはいえ後者の効き目は抜群で、一度やられると数日引きずるし、自分が”異物”であることをはっきり思い知らされる。もしかしたらずっと住んで満足に話せるようになれば、完全に溶け込んだと思うもんなのかもしれないし、それでもやっぱり”ちんちくりんの外人”扱いをされるような気もする。到達点みたいなものがあるわけじゃないんだろうな。

日本帰ったら自分が外国人じゃなくなるのが、どう感じるんだろうと今から楽しみ。道を歩いているだけですれちがう知らないひとから顔をじっと見られることもなくなって、人混みのなかの、何とも認識されないただの通行人になる(と感じる)んだろうか。

 

さて、帰ったら何をしようかなと考えたときに、ふと、人生をもう少し楽しもうという考えが浮かんだ。

どうしてかわからないけど、今までを振り返ってみると、楽しい人生を送ろうと思って生きてこなかったような気がする。ちゃんと生きなきゃ、自立してそれなりの暮らしを将来するために”どうしなければいけないか”を逆算するように人生の選択をしてきたのかもしれない、あまり意識もせずに。

今それに気付いたのは、きっとイタリアでの留学生活を日本に帰ってからいつかは懐かしく思い出すだろうなと容易に想像できてしまったから。10か月間基本的につらいつらい言いながら過ごしたとはいえ、イタリアの空気というか、日本とはまったくちがうその環境下にいたことをどうしてもうらやんでしまう自分もでてくるだろう。そのときに、ネガティブな思考からではなくて、ポジティブにいい経験だったな、と思えたらいいなあと。そのためにも、これからの人生もっと楽しくしたいと思ったわけで。

楽しんで生きるというか、現実との折り合いのなかで自分が楽しいと思う生き方をみつけていくのはたぶん難しいことだけど、そのために頭を使ってみる価値はあるはず。自分がそのときやりたいことだけをやって生きていくなんてできないだろうけど、やりたいことができないんじゃ意味ないよね。

 

ということでひとまず。

試される大地… 2017/4 フィンランド・ヘルシンキ、エストニア・タリン(後編)

というわけで続きです。

 

これなんだと思います?

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礼拝堂なんですよ。特定の宗教のためでなく、誰でも祈りをささげることのできる場。

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繁華街のど真ん中にあるんだけど、なかは静寂。広すぎず、木のいい香りがして、心が落ち着く空間でした。フィンランドでは木を大事にしているんだなというのがどこへ行っても感じられて、それが気に入りました。日本人と相性がよさそう。

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ヘルシンキはそんなに広い街ではないので、ほとんど歩いて回ることができました。イースターの影響でお店の開いている時間が限られていたのが残念だったけど、かわいい雑貨を置いているブランドをみつけてしまって、わたしにしてはめずらしく飲食以外にもお金を使いました。これが北欧デザインの魅力か…と思い知らされました。雑貨も家具も見たものすべて欲しくなった。

 

そう、今年はフィンランド独立100周年なんですって。ヘルシンキ市立美術館でそれにまつわる展示をしていると行きの飛行機で知ったので、行ってみました。これがその美術館なんですけど、入ったらポップコーンくさくてなんだこれと思ったら下のフロアは映画館だったみたい。

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フィンランドのモダンデザインに関する展示で、マリメッコにアアルトにトーベ・ヤンソンにと盛りだくさんでした。これが見られたのは大きかった。なかなかいいタイミングで来たんじゃないかと。(写真載せて大丈夫なのかわからないけど1枚だけ)

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そして中日に日帰りでエストニアの首都タリンへ行ってきました。

ヘルシンキからフェリーで2時間くらい。地元のひとはお酒を買いにタリンへ行くときいていたんだけど(安く買えるので)、フェリーのなかにもお店がしっかり入ってるし確かに帰りのフェリーではみんなお酒のケースを持ってました。

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早朝の便で行ったので船内では寝ました。あ、ヘルシンキ市内もタリンもwifi環境がかなり整っていて助かりました。イタリアだと大きい駅でも全然wifi使えなかったりするので、こういうフェリーの中でも、街のふつうのレストランでも、ちゃんと使えるwifiが飛んでるのに感動しました。イタリアがそうなる日は…来ないか…

 

しかし着いたらこれです。ヘルシンキから南下したのにタリンのほうが寒かった。ずっとマフラー巻いて上着のフードかぶって行動しました。

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あまりにも寒かったので、少し歩いては適当なお土産屋さんに入って暖をとる、という作戦をとりました。ここ行ってあそこ行って…と考えていたようには動けなかった。以下、執念で撮った写真をみてください。

 

港から旧市街までは歩いていけます。街並みはこんな感じ

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聖オラフ教会からの眺め。今まで数々の塔にのぼってきましたが、ここもなかなかしんどかったです。せまいところを急な階段でぐるぐるのぼっていくのって、そしてまた下っていくのって、きついよね……。でもそれだけの甲斐がある景色でした。写真右側の小高いところはトームペアという丘。

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旧市街の外はけっこう栄えてそう。

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エストニア語…なのかな…。観光客だらけというのもあっていろんな言語が飛び交う街でした。ロシア語話者も多いみたいだしフィンランド人もいっぱい来るし、接客業大変だな~とぼんやり。やっぱりそういう国だと英語がちゃんと話せる人は多くなるんだろうな。

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いろんな国の支配下にあった地域は全然ちがった様式の建築が共存しているのがおもしろいですね。

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お店の外にこういう人形が立っているのをよく見かけました。寒くて店先に人間が立っていられないからかな、その気持ちはよくわかるなあ…

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こんなところで。

あまりに寒いと人間思考が止まるし観光の気力も体力もなくなるということをこの旅行で学びました。

こうやって振り返ると、もっと歴史や地理のことを学んでからもう一度行きたいなと思います、もう少しあったかい時期に…!!というわけで、すっかり北欧に心を奪われたようなので、夏にまたどこか行けたらいいなと考えています。

次回の旅行はプラハ・ウィーンです。たのしみ~~